札幌・モエレ沼公園で美術展 照明彫刻と北海道の作家による作品を展示

美術展「AKARI:無重力のパラレル」が現在、モエレ沼公園(札幌市東区モエレ沼公園1)ガラスのピラミッド2階スペース2で開催されている。

イベント概要

同展では、北海道を拠点に活躍するアーティスト・川上りえさんをゲストに迎え、同園の所蔵する照明彫刻《AKARI》とのコラボレーションによるインスタレーション作品(空間全体を含めたアート作品)の展示を行う。会場では、時を隔ててタッグを組んだ2人の作家による、柔らかで繊細な光と構造体から生みだされた彫刻空間が楽しめる。

アーティスト・川上りえさん

川上さんは、彫刻、インスタレーション、インタラクティブ・ワークなどの作品表現を通して、札幌を中心に国内外で活動。近年は現象を手がかりとして、そこから受け止められる様々な感覚に焦点を当てながら、物事の本質への問いかけを試みているという。

川上りえさんのこれまでの作品

《Undulating Ground(うねる大地)》2018 撮影:伊藤留美子(写真提供:モエレ沼公園)

《Landscape Will 2019》2019 撮影:前澤良彰(写真提供:モエレ沼公園)

照明彫刻《AKARI》

《AKARI》は、モエレ沼公園の基本設計を担った彫刻家イサム・ノグチさんがデザインした照明彫刻。1951(昭和26)年に岐阜の伝統産業である提灯と出あって生まれたという同作品は、和紙と竹で作られたモダンなデザインで、温かな光を放つ。ノグチさんは、生涯でいちばん自信を持って誇れる作品であると言い、生涯を通して200種類以上のデザインを生み出たという。

開催期間:1月8日(土)~3月6日(日)
開催時間:9時~17時

参考 美術展「AKARI:無重力のパラレル」モエレ沼公園