洞爺湖温泉冬花火大会開催 音楽と花火のエンタメショーが12月1日から毎夜5分間

洞爺湖温泉観光協会は12 月1 日~2021 年2 月14 日の期間中、毎夜8 時30 分から約5 分間、音楽に合わせ花火を打ち上げる、洞爺湖温泉冬花火大会を開催する。隣接するホテルの客室から花火を見られるほか、一般客も湖畔遊歩道から鑑賞できる。また、開催時にはライブ配信を行い、コロナ禍で外出を自粛している人も自宅から花火大会を楽しむことができる。

観光庁「あたらしいツーリズム」の一環

毎年4 月28 日~10 月31 日までの187 日間、洞爺湖温泉ロングラン花火大会を実施しているが、今回は冬季にも2 か月間ロングラン花火大会を開催し、閑散期となる冬季の国内客誘客促進に繋げていくという。

「あたらしいツーリズム」とは

新型コロナウイルス感染症の影響により、従来の生活様式からの変化が急速に進んでいる。これからは、国内外の観光客が安心して観光を楽しむことができるよう、新たな安全・安心な旅のスタイルを普及・定着させることが重要だ。

観光庁では、地方公共団体や観光地域づくり法人(DMO)など地域の関係者が一丸となって、自然、歴史・文化、食などの観光資源を、感染拡大予防ガイドラインの遵守や新しい生活様式の実践を徹底しながら、より安心で、誘客力の高いものに磨き上げる取組に対して、支援を実施している。

これらの支援を通じて、「旅行需要の回復」や「地域経済の活性化」などを進めていく。

参考 あたらしいツーリズムサイトはこちら

企画背景

洞爺湖町は北海道中央南西部に位置し、洞爺湖の南側には温泉を有するホテル・旅館や土産店が立ち並び、毎年多くの観光客が訪れる観光地となっている。令和元年度は約63万人の宿泊客が訪れ、その割合は道内客約30%、道外客約28%、訪日外国人観光客が約42%で、特に国内の観光需要が落ちる冬季の外国人観光客の割合は全体の約50%以上を占めており、冬のインバウンド観光が地域にもたらす経済効果は絶大だった。

しかし、新型コロナウィルスの影響により令和2年度(4月~8月)の入込数は前年対比24%まで減少し、海外観光客数の回復は未だ見通しのつかない状況となっている。コロナ禍の影響により毎年4月28日から10月31日まで開催する「洞爺湖ロングラン花火大会」を今年度は2 か月短縮し、感染症対策を講じながら7 月1 日~10 月31 日までの開催となり、コロナ禍でも花火大会を楽しむことができる数少ないイベントとして、洞爺湖を訪れた観光客だけでなく地域住民からも好評を博した。

冬季は国内の観光需要が落ち込むことが予想される中、アフターコロナに向け新たな生活様式に対応したイベントの実証を行う。同イベントは、毎年「札幌雪まつり」を目的に北海道を訪れる観光客をターゲットに開催する「洞爺湖温泉冬まつり」の花火大会を、withコロナのニューノーマルを意識しつつ、新たな生活様式に対応した新しいイベントとして、国内の旅行需要が低い冬季に集客力の高いイベントを開催することで、新たな顧客創出と地域の魅力向上を目指していく。

企画への想い

花火は洞爺湖温泉街に位置する洞爺湖汽船浮桟橋より打ち上げ、隣接する宿泊施設では客室より花火鑑賞が可能。また、屋外で鑑賞する客へ向けた感染予防対策を講じ、今後の安全な観光イベントのあり方の実証実験を行っていく。

開催期間は2020年12月1日~2021年2月14日とし、新たな試みとして従来の花火大会に地元にゆかりの深いアーティストの音楽を加えた光と音のエンターテイメントショーとしていく。また、期間中会場を訪れることができない人へ向けたライブ配信を行うほか、SNSやHPを活用した情報発信や各宿泊施設と連携した宿泊商品の造成等、地域の魅力向上と次年度以降も継続可能な魅力的なイベント開催に向けた調査・検証も行う。

同時期となる2020 年11 月1 日~2021 年3 月7 日の期間、洞爺湖温泉街の中心部にあるにぎわい広場では、長さ70m・約40万球の電飾が輝くイルミネーショントンネルを開催しているため、相乗効果による誘客促進を目指していく。

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