センチュリーロイヤルホテルが新冠町とコラボした「ピーマン試食会」開催

センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5条西5丁目2番地)で10月12日、新冠町のピーマンを使ったフルコース料理の特別試食会が行われた。

イベントについて

新冠町のブランド作物「にいかっぷピーマン」尽くしのフルコース料理を楽しむ試食会。「ピーマン尽くし」のコース料理を試食するイベント開催するのは、同ホテルとしては初の試み。「にいかっぷピーマン」尽くしのフルコース料理は、10月1日から開催している新冠町とコラボしたレストランフェアの一環。

同イベントは、「にいかっぷピーマン」の認知度と価値向上による地産地消を進め、農業生産の維持・向上に企画。両者は2018(平成30)年から連携事業を実施しており、毎年物産展やレストランフェアなどを開催している。

イベントには新冠町町長の鳴海修司さんも出席。試食会冒頭に「ピーマンは子どもの大嫌いな野菜のひとつ。センチュリーロイヤルホテルの総調理長がピーマンをどのように変身させてくれるのか楽しみにしている。心ゆくまで『にいかっぷピーマン』を味わってほしい」とあいさつした。その後、新冠町でピーマンを生産している佐々木碧さんが講師を務め、試食会参加者に同町のピーマンの魅力を紹介した。

新冠町について

にいかっぷピーマンは1984(昭和59)年、生産農家2軒から始まった。きっかけは水稲転作に伴う補完作物としてだった。現在では20代~70代までの47軒の生産農家が「にいかっぷピーマン」を生産。生産量は道内のピーマン生産量の56%と北海道ナンバーワンで、2017年には約2,020トンを生産。作付面積は約23ヘクタール。

また、馬産地としても知られ、ハイセイコーやナリタブライアン、コントレイルなど数々の名馬を産みだしてきた。

試食会の様子

にいかっぷピーマンについての講習が終わった後、参加者はにいかっぷピーマンの食べ比べを行い、生と加熱した白・黒ピーマンの違いを楽しんだ。会場からは「調味料がいらないほど、しっかりとした味わい」といった声が上がった。

その後は同ホテルの総調理長・金子厚さんが創作したフルコース料理7品が登場。

「新冠産ピーマンと彩り野菜のムース 海の幸のマリネ イクラ キャビア添え」「新冠産ピーマンと新冠産レッドビートを練り込んだ手打ちパスタ 海の幸のブイヤベース 新冠産ピーマンのフリッターと共に」「北海道産和牛ビーフシチュー 新冠産ピーマン ア・ラ・クレーム 新冠産レッドビートのブレゼのサラブレッド見立て バナナピーマンのファルシーと共に」など、新冠町産の「にいかっぷピーマン」をふんだんに使用した料理が振る舞われた。参加者は「ピーマンが主張しすぎず、子どもでも食べられそうな味わい」といった声や「色合いが美しく、見ていて楽しい」といった声が上がった。

2階ロビーでは「『にいかっぷピーマン plus レッドビート×アナログレコード』コラボアート展」、「レ・コード館からエールを!応援歌の神様『古関裕而』展」、「レ・コード館特別企画展『アイヌ~レコードに刻まれた記憶と音~』」が10月31日まで開催中。