札幌北3条広場の仮想空間で「フラワーカーペット」開催 空間ならではの楽しみ方も

「SAPPOROフラワーカーペット」が10月13日(水)から、札幌市北3条広場を高精細に表現した仮想(バーチャル)空間「PARALLEL SAPPORO KITA3JO(パラレル サッポロ キタサンジョウ)」で開催されている。

バーチャル空間について

大日本印刷(DNP)と札幌駅前通まちづくり会社が連携し、今年4月から開設した同バーチャル空間。リアルな札幌市北3条広場が高精細に表現され、利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、空間内を自由に散策できる。同時参加しているユーザー同士が音声で会話できるほか、この空間で撮影した写真や動画をSNSで共有することも可能という。

SAPPOROフラワーカーペットについて

今回、新しいエリアマネジメントの1つとして、XR(Extended Reality)技術を活用し、サッポロフラワーカーペット実行委員会が主催するイベント「SAPPOROフラワーカーペット」を仮想空間でも行う。同イベントは、2014年から毎年開催され、花びらや自然素材を用いて大きな絵を作り上げる札幌市北3条広場の催し。今年は、コロナ禍で規模を大幅に縮小して8月に開催された。

バーチャル空間でしか見られない体験も

1.現実ではできなかった集客や新しいイベントの開催が可能

リアルな会場では開催期間も比較的短く、現在はコロナ禍で集客が困難なイベントも多い。バーチャル空間では、期間や場所の制約が無く、いつでも、どこからでも開催ができるのが特長で、同特性を活かし、同時に複数の催しや展示、パブリックビューイングなども実施できる。

2.現実では見られない視点からフラワーカーペットの鑑賞が可能

現実の空間では、設置できないような大がかりな入退場ゲートや高台などをバーチャル空間上に設置して、高い場所から多様な視点で「フラワーカーペット」を楽しむことができる。併せて、各種パネルを設置し、フラワーカーペットの作り方や展示物の制作風景などを動画で紹介する。現実空間とは異なる、バーチャルならではの自由な表現力を活かした体験ができる。

3.アーカイブされた歴代のフラワーカーペットを展示

2014年から開催されてきた同展示会。バーチャル空間では、過去のデザインも展示する。花びらなどの自然素材でつくるフラワーカーペットは、現実では一定の期間しか見ることができないが、バーチャル空間では、いつでも楽しむことができる。過去作品のアーカイブを展示することで、リアルのイベントが終了した後でも楽しむことができる。

今後の展開

DNPと札幌駅前通まちづくり株式会社は、「PARALLEL SAPPORO KITA3JO」を地域のインフラとして活用し、北海道内の企業・団体に参加や利用を促して、サービスのネットワークを広げていくという。

参考 PARALLEL SAPPORO KITA3JO公式サイト