札幌芸術の森美術館で「見方」を楽しむ展覧会 同館所蔵作品を展示

美術展「きみのみかた みんなのみかた」が現在、札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2丁目)で開催されている。

作品をさまざまな見方で楽しむ展覧会

作品をきっかけに、個人的な経験や体験を思い起こさせるなど、見る人の心をさまざまに動かす美術。多くの作品を集め、大切に守り、展示している美術館は、作品を見る人それぞれの思いや気づき、考えが詰まった場所でもある。同展では、約1,700点におよぶ同館の所蔵作品の中からとっておきの作品を紹介。見る人によってさまざまな作品の見方を受け止め、鑑賞によって引き起こされる一人一人の心の動きに注目する。

大人も子どもも楽しめる

坂坦道《話》 1982年 札幌芸術の森美術館蔵

出展作家は、坂坦道さん、堀内掬夫さん、浅井憲一さん、丸山隆さん、髙田稔さんなど。展示室内には、子どもも一緒に作品鑑賞を楽しめるようなキットも用意する。

鑑賞プログラムも

浅井憲一《Big City》2002年 札幌芸術の森美術館蔵

作品の見方をシェアできるようなプログラムを開催。他の人と一緒に鑑賞して、自分では気が付かなかった作品の見方を発見できる。

おためし「ハロー!ミュージアム」

市内小学5年生を招待し作品鑑賞や表現活動を行う、子どもの文化芸術体験事業「ハロー!ミュージアム」。このプログラムでは、「ハロー!ミュージアム」で取り入れられている、感じたこと・気づいたことを話し合いながら作品を鑑賞する「対話による鑑賞」を体験できる。

開催日:2月11日(金・祝)、2月13日(日)
開催時間:14時~14時40分
対象:3才から小学生までの子ども ※大人の付き添いが必要
定員:各回15名 ※完全申込制、札幌芸術の森美術館(TEL 011-591-0090)まで
料金:無料 ※当日有効の観覧券が必要

アートコミュニケーターによる鑑賞プログラム

SCARTSアートコミュニケーター「ひらく」は、札幌市民交流プラザを拠点に、アーティストや文化芸術に関わる専門家、SCARTSのメンバーと共に「市民とアートのつなぎ手」として活動するチーム。「ひらく」のメンバーが同展に出張して、作品鑑賞をもっと楽しむためのプログラムを行う。

開催日:2月23日(水・祝)
開催時間:9時45分~17時
料金:無料 ※当日有効の観覧券が必要

ナイトミュージアムオンライン

同美術館と札幌国際芸術祭(SIAF)が協力したオンライン鑑賞ツアーを開催。閉館後の同館から、作品の魅力を学芸員がオンラインで伝える。普段は覗くことができない「収蔵庫」も案内される。配信はユーチューブライブ配信で行われる。SIAF公式ウェブサイトから申し込みをすると事前に視聴用URLが送られ、当日参加できる。

開催日:2月26日(土)、27日(日)
開催時間:各日17時~18時

展覧会担当者からメッセージ

展覧会担当の橋本柚香(はしもとゆか)さんは「会場内のワークショップや工夫を通じて、自分だけの作品の見方を見つけてみてください。また、見方を他の人と伝え合って、新たな見方を発見してみてください」と話す。

開催期間:3月13日(日)まで(月曜休館)
開催時間:9時45分~17時(入場は16時30分まで)
観覧料:一般=800円、高校・大学生=400円、小・中学生=200円

参考 札幌芸術の森美術館公式サイト