札幌・モエレ沼公園で彫刻家・藤沢レオさんの個展 「柱」をテーマにした展覧会

藤沢レオさんの個展「藤沢レオ:Sculpture of Place 柱の研究」が現在、モエレ沼公園(札幌市東区モエレ沼公園1-1)ガラスのピラミッド2階スペース2ほかで開催されている。

作家・藤沢レオさん

藤沢さんは、北海道を拠点に活躍する彫刻家。彫刻、金工などの技術を駆使して幅広いジャンルで制作を行なう現代アーティスト。近年は、人類の足跡を辿る生存の起源や場の発生について思索する「場の彫刻」に取り組んでいるという。

「Imaginary Landscapes」シリーズ

「Imaginary Landscapes(イマジナリー・ランドスケープ)」は、彫刻家のイサム・ノグチさんが生前に開催した展覧会から名称をもらい、グランドオープン10周年記念を機にスタートしたシリーズ展。今回の展覧会は、同シリーズ展の第5弾として開催される。

出品作品

同展では、2014(平成26)年以降、藤沢さんが取り組んできた「場の彫刻」シリーズを軸に、新作のインスタレーション(空間全体を含めたアート作品)を紹介する。展覧会のテーマともなっている「柱」について、藤沢さんは「人類が文化的な生活を手にする、そのはじまりを想起させる特別な存在として捉えている」と話す。「柱」の象徴的なモチーフがイマジネーションの扉を開く鍵となり、過去と現在の人類の物語を接続させていくという。

参考作品

「藤沢レオ きのうと違う川」展 会場風景 茶廊法邑、札幌市、2019年 撮影/山岸靖司

「藤沢レオ きのうと違う川」展 会場風景 茶廊法邑、札幌市、2019年 撮影/山岸靖司

《場の彫刻Ⅶ》展示風景 苫小牧市美術博物館、苫小牧市、2018年 撮影/山岸靖司

メッセージ

同園学芸員の宮井和美さんは「作品は、公園内で間伐した1本の木から制作された。ガラスのピラミッドだけでなく、モエレ山の頂上やサクラの森の中にも作品があるので、作品鑑賞とともに夏の公園全体を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

開催期間:7月22日(木・祝)~8月29日(日)
開催時間:9時~17時(予定)
料金:入場無料

参考 展覧会「藤沢レオ:Sculpture of Place 柱の研究」モエレ沼公園