「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」着工 ススキノラフィラ跡地に新たなにぎわい創出

東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田正志氏)、株式会社竹中工務店(本社:大阪府大阪市、取締役社長:佐々木正人氏)、株式会社イトーヨーカ堂(本社:東京千代田区、代表取締役社長:三枝富博氏)、株式会社アインファーマシーズ(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:大石美也氏)、株式会社キタデン(本社:北海道札幌市、代表取締役:伏木進氏)は7月2日、北海道札幌市中央区のススキノラフィラ跡地における「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」の新築工事に着工した。

同計画の概要

同計画は、高さ約78メートル、地下2階〜地上18階建て、食品スーパーマーケットやコスメ&ドラッグストアなどの商業店舗、シネマコンプレックス、ホテルからなる大型複合施設。すすきのの玄関口において様々なコンテンツをフックにすすきのへの来街者層と来街時間を拡大することで、すすきのの夜のにぎわいに加えて昼のにぎわい創出に寄与することを目指す。また、札幌およびすすきののまちづくりへの貢献のため、以下の整備を実施する。

1.日常的な憩いの場・集いの場となり、にぎわいを創出する屋内外広場
2.街の回遊性と公共交通機関の乗り換え利便性が向上する屋内
3.月寒通(国道36号)に面する屋内バス待合所
4.同計画周辺店舗へ商品を搬入する配送業者が利用可能な共同荷捌きスペース

地下2階には株式会社イトーヨーカ堂による食品スーパーマーケット、1階の一部には株式会社アインファーマシーズによるコスメ&ドラッグストア、5階~7階にはTOHOシネマズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:池田隆之氏)によるシネマコンプレックス、7階~18階には株式会社東急ホテルズ(本社:東京都渋谷区、取締役社長:村井淳氏)によるホテルの入居を予定している。

同計画の外観は、すすきの交差点から直接アプローチできる緑あふれる屋内外広場(2階~3階)や、低層商業施設部分だけでなく、閉鎖的になりがちな上層部にもアクセントとして取り入れたガラスカーテンウォールによって、施設内のにぎわいを街中に表出させることを目指している。
また、広告看板が街の象徴となっているすすきのの街並みを継承することを意図し、北側外壁面に大型ビルボードを設置する。

フロア構成イメージ

同計画のまちづくりへの貢献

屋内外広場(2階~3階)イメージ

1.日常的な憩いの場・集いの場となり、にぎわいを創出する屋内外広場

広場・オープンスペースが少ないすすきの中心部に、新たなにぎわいを創出する屋内外広場を設置する。2階~3階に設置される緑あふれる屋内外広場では、多様なイベントを開催予定。

2. 街の回遊性と公共交通機関の乗り換え利便性が向上する屋内

1階に屋内貫通通路を設置し、商業店舗の営業時間外も地下鉄運行時間中は通行可能。屋内貫通通路は地下鉄すすきの駅に接続しており、街の回遊性向上に加えて、地下鉄と路線バスの乗り換え利便性が向上する(札幌市営地下鉄「すすきの」5番出口直結)。

3. 月寒通に面する屋内バス待合所

1階に路線バスの待合所を設ける。雨・風・雪をしのげる空間となっており、バスの待ち時間を快適に過ごすことができる。

4. 共同荷捌きスペース

配送業者が周辺店舗等へ商品を搬入する際に利用することができる共同荷捌きスペースを整備する。路上駐車の抑制に寄与する。

屋内貫通通路や屋内バス待合所による、街の回遊性と公共交通機関の乗り換え利便性向上、また、共同荷捌きスペースによる交通整理が歩行者の安全性向上に繋がることから、同計画は2015(平成27)年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、目標11「住み続けられるまちづくりを」の達成に寄与するもの考えられる。
同計画においては今後もSDGs につながる取り組みを検討していく。

計画概要

所在地:北海道札幌市中央区南4条西4丁目1番
用 途:店舗・シネマコンプレックス・ホテル等
敷地面積 約5,157 平方メートル
建築面積 約4,725 平方メートル
延床面積 約53,378平方メートル
階 数:地上18階、地下2階
高 さ:約78メートル
駐車場台数:71 台(荷捌き用含む)
設計・施工:株式会社竹中工務店
竣工・開業:2023 年秋(予定)