札幌で「カルチャーナイト2021」 今年は動画配信によるオンラインで

今年で19回目を迎える「カルチャーナイト2021」が7月16日(金)から、動画配信によるオンライン形式で開催される。

「カルチャーナイト」とは?

「カルチャーナイト」とは、「まちの文化祭」として、市民、企業、行政などが協力し、地域文化を楽しむ行事。同イベントでは、年に一度、夕方から夜にかけて札幌市内全域の公共・文化施設、企業施設を夜間開放するほか、オンライン上で動画配信などを行う。参加人数は約2万5000人にのぼるという。今年は、施設開放のみを中止し、ユーチューブでの動画配信による開催が決定した。

オンラインでの開催内容

オンラインでは、16日(金)17時から4日間限定で、80本以上の動画プログラムが一斉に公開される。動画時間は10分程度で気軽に見ることができ、場所や時間を選ばず視聴できる。配信内容は、気象台や裁判所、市役所などの公共施設をバーチャルで見学できるプログラムや、工作や読み聞かせなど、子ども向けの企画も配信予定。このほか、今年は、世界遺産登録を目指す北海道・北東北の縄文遺跡群をテーマにした企画も予定されている。

今年参加予定の施設・団体

過去の様子

美術館、博物館、札幌中央卸売市場、知事公館、北海道議会、警察署、放送局など。今年は約60の施設・団体が参加し、80以上のプログラムがオンラインで展開される。

今年の「カルチャーナイト」の特徴や見どころ

参加団体の特色を生かしたプログラムを配信

来場型プログラムは、時間や距離の条件から一晩周るのは2、3カ所程度だったが、オンラインは、居場所や時間帯関係なく期間中は何度でも楽しめる。普段立ち入る機会がない公共施設や放送局などの施設見学、お仕事紹介、歴史、文化、芸術、食、福祉、自然など、参加団体の専門分野や特色を生かしたさまざまなジャンルのプログラムを楽しむことができる。

料理動画では、作り方を知るだけではなく、その道の専門家だからこそ知っている食材の知識なども一緒に学ぶことができ、音楽動画では、日本やヨーロッパの伝統楽器の音楽など、自分では普段聴く機会が少ないジャンルの音楽に出会える。

コメント

同イベント実行委員会の畑瀬亜紀子さんは、「身近な我が街を、普段とは違う視点で見て、聞いて、学ぶことで、『自分の住む街にこんなすばらしい歴史や文化、産業という“宝”があるんだ』と実感できるのが、カルチャーナイト。4日間の限定配信なので、ぜひ『チャンネル登録』をして見てほしい」と呼び掛ける。