札幌芸術の森美術館で「キース・へリング」展 絵画や彫刻など約160点を展示

「アート×コミュニケーション=キース・へリング」展が7月17日(土)から、札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2丁目75)で開催される。



展覧会概要

無題 1985©Keith Haring Foundation

同展は、「キース・へリング」の作品に焦点を当てた世界で唯一の美術館「中村キース・へリング美術館」が所有する、絵画や彫刻、ポスターなど約160点を展示する。単純な線で即興的に生み出されたヘリングの描く人物や動物などの作品は、現在もファッションブランドなどでコラボレーションし、注目されている。

「キース・へリング」という人物

ヘリングは、1980年代アメリカ美術を代表するアーティスト。アートはすべての人のためにあるべきだと考え、デザイングッズを販売する「ポップショップ」を開店して作品を多くの人に広めた。また、世界中の子どもたちとワークショップを行うなど、社会的な活動も多く手がけた。31歳の若さでこの世を去ったへリングは、「アートを通じてコミュニケーションをしたい」と語り、アートの力で人々を勇気付け、社会が抱えるさまざまな問題に立ち向かったという。

主な展示作品

イコンズ 1990©Keith Haring Foundation

同展では、ヘリングの初期の活動を象徴する貴重な「サブウェイ・ドローイング」から展示が始まり、子どもたちのために制作した「赤と青の物語」など、鑑賞者が自由に絵のストーリーを考えることのできる作品も展示される。

イコンズ 1990©Keith Haring Foundation

コメント

主催者は「キース・ヘリングの絵は、誰もが一度は見たことがあるはず。世代問わず楽しめる展覧会なので、ぜひお得な前売り券を利用して足を運んでほしい」と話す。

MEMO
会期:7月17日(土)~9月26日(日)
開館時間:9時45分~17時30分(9月は17時まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中は無し
料金:一般=1,500円(前売り1,300円)、高校・大学生=800円(同600円)、小・中学生=500円(同300円)
Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.



参考 キース・ヘリングの精神宿る<br /> 作品展HBC