札幌市公認の仮想(バーチャル)空間オープン アカプラをバーチャル空間で表現

大日本印刷株式会社(DNP)と札幌市の中心部でエリアマネジメント活動を展開する札幌駅前通まちづくり株式会社は、札幌市公認仮想(バーチャル)空間「PARALLEL SAPPORO KITA3JO(パラレル サッポロ キタサンジョウ)」を4月26日(月)に開設した。



「PARALLEL SAPPORO KITA3JO」とは?

現実の「札幌市北3条広場」

同バーチャル空間では、現実の札幌市北3条広場(アカプラ)を高精細に表現し、利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、24時間365日、自由に散策が可能。同時参加しているユーザー同士が音声で会話できるほか、この空間で撮影した写真や動画をSNSで共有することができる。空間内では、同時に複数のイベントや展示会、パブリックビューイングなどを開催することもでき、今後は企業などに出店を呼び掛け、物産展などのイベントを企画する。

開発の背景

エリアマネジメント団体である札幌駅前通まちづくり株式会社と札幌市は、「国内外からの多様な人々の集積と交流により多様な活動・ビジネスが創出されるまち」を札幌中心部のまちの将来像として掲げ、協働して、地域の価値を高めるまちづくりを推進している。DNPは、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)などリアルとバーチャルの融合を実現する「XR(eXtended Reality)」の技術を活用し、自治体や施設管理者公認の空間を構築・運用する「XRコミュニケーション事業」を推進しているという。同空間は、コロナ禍によって、国内外の観光需要の減少や各種イベントの自粛などが続くなか、札幌市街の良好な環境や地域の価値を維持・向上させる新しいエリアマネジメントを実現していくため、今回、札幌市の協力のもと開発された。

「PARALLEL SAPPORO KITA3JO」の特長

1.自由にユーザー同士が交流できる場

バーチャル空間のイメージ

同バーチャル空間では、現実の札幌市北3条広場が高精細に表現され、利用者は自身の分身となるキャラクター(アバター)を選んで、24時間365日、自由に散策できる。同時参加しているユーザー同士が音声で会話できるほか、この空間で撮影した写真や動画をSNSで共有することができる。

2.札幌市公認空間としての拡張性

バーチャル空間の特性を活かして、同時に複数のイベントや展示会、パブリックビューイングなどを開催することができる。DNPが長年培ってきたITサービス等の運営ノウハウや情報セキュリティ技術を活用し、札幌市の公認空間としての信頼性や公共性を担保したバーチャル空間を提供する。

3.「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」と連動

バーチャル空間の「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」のイメージ

5月5日(水)に行われる「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」と連動して、バーチャル空間上で、有力選手の前日会見や入賞者会見の中継などをリアルと平行して観戦を楽しむことができる。また、東京2020大会の各パートナー企業が仮想空間にブースを出展し、各社の取り組みなどが展示される。

今後の展開

DNPと札幌駅前通まちづくり株式会社、札幌市の3者は、「PARALLEL SAPPORO KITA3JO」を地域のインフラとして北海道内の企業・団体に対して参加や利用を促し、サービスのネットワークを広げていくという。また、収益の一部について、札幌市のまちづくりへの還元を目指す。



参考 PARALLEL SAPPORO KITA3JO公式サイト