札幌パークホテルで天候によって変化する色彩アート「Snow Pallet」開催中

冬のランドアート「Snow Pallet 13 澁谷俊彦 雪のインスタレーション展」が現在、札幌パークホテル(札幌市中央区南10条西3丁目)中庭で開催されている。

「Snow Pallet Project」について

同展は今年で10年目のシーズンを迎える。美術家・澁谷俊彦(しぶや としひこ)さんが同ホテルと共同で手がける冬のランドアートを展示する。澁谷さんのランドアートは環境と融合し、自然と相対するのではなく寄り添うように共生することを目指しているという。「スノーパレットの変化する景色が、コロナ禍のこの冬の記憶に残る印象的なものであって欲しい」と澁谷さんは願う。

雪面に鮮やかな色彩を表出させるインスタレーション(仮設空間アート)

同展の作品は、オブジェの裏面に塗布された蛍光塗料が雪の反射によって雪面に鮮やかな色彩を表出させる。高さの異なるさまざまなオブジェによって、その時々の太陽光と積雪量で景色が変わるという。ホテル館内からさまざまな角度で鑑賞できる。同ホテルの伊藤拓さんは「ホテル館内のさまざまな場所から作品をご覧いただけるので、藻岩山から中島公園への連なりを借景として巧みに取り入れた庭園の風景を愉しんでもらえれば」と話す。

美術家・澁谷俊彦さんプロフィール

1960(昭和35)年、北海道室蘭生まれ。札幌在住。北海道を拠点に、場との共鳴を求める作品作りを行う美術家。大地と自然、そして雪国ならではの新しいアート表現に意欲的に望む。これまで1992(平成4)年に香川県 第7回橋の美術展で「大賞」受賞。1998(平成10)年には第24回ドイツ・オランダ・ベルギー美術賞展で「優秀賞」を受賞。2014(平成26)年には札幌文化奨励賞、2017(平成29)年には北海道文化奨励賞をそれぞれ受賞。同年4月に専門学校札幌デザイナー学院学校長に就任し、北翔大学教育文化学部芸術学科の非常勤講師も務めるなど、現在に至る。

イベントデータ

開催時間:早朝~夜間照明ライトアップ21時30分
開催期間:12月1日(火)~2021年3月下旬・雪解けの頃まで
入場料金:無料
※中庭への入場不可。ホテル館内からの鑑賞のみ。館内状況により、一部エリアにて入場を制限する場合あり

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